当時、他の同業者は、特定の地域で特定のお客さまを日々フォローすることが仕事でしたから、新規に顧客を開拓することがありませんでした。ところがレジスターの販売会社から独立、スタートした当社の場合は、新規開拓によってビジネスを水平展開していくことがそもそものスタイルだったわけです。そのためには、まず他社にはないメリットを認めてもらうことから始めないといけない。いまでこそ提案営業というのはよく聞かれますが、当社ではかなり早い段階からこれを取り入れることで他社をリードしてきたといえます。
私達の仕事は裏方の業界で、コツコツやる仕事。派手さはありませんが、そのぶん誠実さは報われる仕事だと思います。仕事の奥の深さでいえば、取り扱う商品数は膨大で、しかも商品の入れ替りも激しいですから、自分でステップアップしようと思えばどこまでも究めることができる。これで終わりということがない。そういう面白さがあります。業界全体でみると当社はリードするポジションにあるのですが、まだまだ改良と成長の余地が残されていますし、商材についても新規分野の開拓が始まっており、これらは若手にとって大きなチャンスとなり、挑戦の舞台をどんどん開拓してもらいたいと考えています。
創業者がよく「企業は人なり」と言っていたのですが、まさしく商社というのは人。商いも、経営も、「人」の成長がすべて。そうした意味でも、昔から人材の育成には特に力を入れてきた会社です。人を大事にする風土が根付いていて、当社の社員は、仕事への情熱はどこにも負けないと思います。